コロナ影響の納税猶予特例 申請許可は最終的に32万2千件
2021/04/20
国税庁はこのほど、新型コロナウイルス感染症の影響により、納税が困難な納税者に対する「納税の猶予制度の特例」の適用状況について最終集計(令和2年4月~令和3年2月まで適用)を公表した。
それによると、令和2年4月30日に施行された「納税の猶予制度の特例」(特例猶予)について、令和3年3月31日までに猶予申請を許可したのは32万2801件、適用税額は1兆5176億4700万円となった。なお、この数字には既存の猶予制度の適用件数・税額は含まれていない。
特例猶予の適用件数を税目別に見ると、消費税および地方消費税が最も多く25万6048件で全体の56.0%を占めた。次いで、所得税14万6233件(32.0%)、法人税2万8904件(6.3%)、その他税目2万6178億円(5.7%)。
また、税目別の適用税額としては、消費税および地方消費税が9059億4200万円と最も多く、全体の59.7%を占めた。次いで、法人税4361億円8400万円(28.7%)、所得税1217億8100万円(8.0%)、その他税目537億4000万円(3.5%)となっている。
なお、平成30事務年度(平成30年7月1日から令和元年6月末まで)における猶予制度の適用状況(既存制度のうち申請によるもの)を見ると、適用件数は4万1871件、税額は694億8700万円だった(職権による換価の猶予は除く)。